寺院会計についてお話します。

「寺が金をもうけている」「寺は金を持っている」・・・残念なことにこんな言葉が頻繁に寺内に届いています。常識をお持ちの方は「いただいた布施はすべて宗教法人に入り寺院運営のために使われている。住職並びに寺務員法務員は宗教法人から月々給料をいただく形になっている」ということをご存じですが、なぜか「寺が金儲けをしている」とか「お布施をすべて懐へ入れている」などと言うことを平気で言う方が未だ存在するようで、非常に残念な思いをしています。良識と常識を持ち合わせた方には非常に失礼かと存じますが、寺院会計についてお話しておきます。

皆様からいただいたお布施、永代供養料などはすべて住職がいただくものではありません。宗教法人専明寺にお供えいただいたものとして、宗教法人の収入としてきちんと台帳につけております。その中から寺院運営に必要な経費を支出としてまかなっております。当然、住職、法務員、寺務員は宗教法人の収入から月々給料をいただき、これも当然のことながら毎年きちんと県市民税を収めております。宗教法人には確かに法人税は発生しません。しかし国税は毎年度2回7月と1月に納めております。また西本願寺派の寺院である以上,毎年宗門費としてそれなりに大きな金額を西本願寺へも納めております。月々の収入支出はきちんと台帳に記録して毎年税理士さんに預けます。それをもとに税理士さんが元帳を作成し税務署に報告されます。詳細を知りたい方はどうぞお寺へお越しください、きちんと説明させていただきます。

先日のことですがある方が「住職が給料じゃ給料じゃ言うけど。それならそれ以外の金はどこへ使ようるんな、どうしょうんなあ」とおっしゃいました。・・・・これではハナから寺が悪事を働いているという見方あるいは寺を見下げている見方です。この言葉にはほとほと困り果ててしまい、御世話になっている税理士さんに相談させていただきました。

お寺へお越しください。門を一歩またいで境内に入りお寺をよくご覧ください。本堂へお参りください。理解ある人には寺院運営護寺のタイヘンがおわかりいただけるはずです。境内を掃除する箒一本から皆様にいただいたお布施で買わせていただいています。境内を美しく整える経費、本堂の仏具の管理費、お花代、線香蝋燭、皆様にお渡しする施本からお扱の品、法座の諸経費などなど・・・まだまだあります。

また、お寺は株式会社でもお役所でもありません。監査を入れろとか会計報告しろとか・・・そのような言葉を言われることもありますが、これは宗教法人というものをご理解いただいていないとこちらは解釈します。とにかくお寺へお越しください。疑問に思われることにはできる限りお答えします。それでもご納得いただけないなら、税理士さんと可能なら弁護士さんに同席していただいて説明会を開いてもいいと思っております。

私達はお預りした寺を運営し守り少しでも良い形で次の世代に確実に渡したいと思っています。

↓の本は本願寺派寺院の住職さんの著書で本願寺派一般寺院の会計について詳しく書かれてあるものです。ご参考までに紹介しますので、ご興味ある方はご一読ください。

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境内の秋色。