蠟梅がほころび始めました。
大門(南門)を入ってすぐ右に蠟梅の花の木があります。これは確か、親戚寺院である兵庫県佐用郡の西教寺さんからいただいたものと記憶しております。その蠟梅の花が今年も寒の入りとともにほころび始めました。爽やかで甘いそれでいてどこか研ぎ澄まされたような香りが、寒中の冷たい空気に漂い、何とも言えず心を和ませてくれます。またその名の通り、蝋をかけたような質感の花びらの控えめな黄色が、春を待つ心に寄り添うかのように静かに響いても来ます。蠟梅は、これから春へ向かう日々の中、最初に咲く黄色い花です。寒さはまだまだこれからが本番ですが、季節は静かにそして着実に歩み始めています。境内の蠟梅の香りを楽しみにお寺へお参りください。