如来様にょらいさまのみ教えをお聴きして、

それを生きる喜びへと変える場所

大學山専明寺だいがくさんせんみょうじは浄土真宗本願寺派の寺院です。今から約370年ほど前の1650年(慶安3年)2月15日に開基されました。

専明寺の歴史を紐解く時、見過ごしてはならない二人の青年の存在があります。江戸の時代、ここ備後国深津郡三吉村びんごのくにふかつごおりみよしむら(現在の福山市三吉町)に生きた六郎左ェ門ろくろうざえもん庄右ェ門しょううえもんです。

この二人の青年は「我々の村にも寺院を建立したい。」との熱い思いを胸に草鞋わらじを履いて縁ある人々を訪ね歩き資金を集めたそうです。二人の青年の「我々の仲間のために何としてもお寺を」という情熱が人々の縁をつなぎ建立へとたどり着くことができた寺院、それがこの専明寺です。

そうして、1650年(慶安3年) 西本願寺より山号『大學山』寺号『専明寺』とご本尊をいただき専明寺が建立されました。当時はたった八畳ほどの庵のような本堂とやはり八畳の庫裏からの出発だったそうです。

初代住職として迎えられたのは慶春上人けいしゅんしょうにんでした。以来370年余りご門徒様のご苦労と大きな力に支えられて今日に至っております。